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アナザーストーリー

カテゴリ : 木にまつわるエトセトラ

第30回 日本文化の視点で、ロハスな暮らしについて考えてみる。
LOHAS(Lifestyles Of Health And Sustainability)とは、地球環境の保護を積極的に推進するとともに、人々の健康で快適な暮らしを目指す新しいライフスタイルの考え方です。この考え方を推奨する当社では、ニュージーランドで“ロハスの森”を造営、森林が育む自然環境への恩恵をサポートするとともに、得られた資源を住まいに生かす活動を行っていることはご存じの通りです。

さて、改めてロハスの視点で日本の住まいを眺めてみましょう。新建材が発達する以前、日本家屋の資材は主に木と土と紙で構成されていました。不要になれば土に還ってしまうこれらは、自然環境に負担をかけることもなく、四季折々の気候を快適さに変えて暮らしを楽しむ仕組みとなっているところなど、意図せずロハスな暮らしを実践していたと言えます。たとえば「雪見障子」という建具で考えてみましょう。障子とは、自然素材である木の桟に紙を貼っただけの簡単な装置です。しかしその役割は、屋内と屋外を遮断することができるだけでなく、下半分を上げれば居ながらにして屋外の景色を取り込むことができる装置でもあります。また庭木などの影が障子に映れば、まるで一幅の墨絵を見るかのような楽しみも得ることができるというわけです。

ロハスというともっぱら、エコや環境保護、リサイクルという言葉に目が向けられがちですが、このようにもともと日本で古くから培ってきた、人と自然が心地よく融合する住まいの見直しがあっても良いのではないでしょうか。ロハスな暮らしの実践は決してむつかしいことではなく、ちょっとしたヒントから身の回りに取り込むことができそうです。