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アナザーストーリー

カテゴリ : 木で出来たプロダクト

第29回 鉛筆を使って勉強すると、気分が集中できてはかどる!?
いまからおよそ450年前に発明され、いまだに世界中で一番多く使用されている筆記用具は鉛筆です。ほとんどの方が小学校のころ手にして以来、大人になった今でもお世話になっていることでしょう。近頃は手軽なシャープペンシルが主流となりつつありますが、ナイフを使って鉛筆を削る作業は忘れがたいものです。

一般的に鉛筆は、黒鉛と粘土を混ぜて練った芯を軸木で挟んだ製品となっています。この軸木、そのほとんどは北米産のIcence Cedar(インセンス・シダー)と呼ばれる針葉樹が使われます。〔Incence=香り〕〔Cedar=ヒマラヤスギ〕からお分かりのように、木材からは気分を落ち着かせる杉やヒノキ特有の香気が立ち上ります。ですから古くは、アメリカインディアンたちの神聖な儀式に、この木をくべた煙を体に染み込ませていたほど。現代もアロマテラピーの要領で、この木の粉をいぶしたり、精製したオイルを熱して香りを楽しんでいます。インセンス・シダーは見方を変えると、香木でもあるというわけです。

ここで思い出してください、鉛筆を削ったとき、独特のいい香りがしていたのもそういうことだったのです。勉強や仕事の途中でちびた鉛筆を新しく削ると、「さあ続いてやろう」という気分になりませんでしたか。これは、削り屑から発するインセンス・シダーの香気が気分を落ち着かせる作用していたからではないでしょうか。また、指先に集中しながらナイフで鉛筆を尖らせる動作も気分転換になっていたのかもしれません。

現代はいろいろな筆記用具を使うことができます。しかし木軸(インセンス・シダー)の効用を知ると、削る手間がかかっても鉛筆を使ってみるのもいいかなと思いませんか。